心臓震盪により死亡したケースで損害賠償請求が認められた事例

AED

皆さんは「心臓震盪(しんぞうしんとう)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

おそらく「脳震盪(のうしんとう)」は多くの方々がご存知のことと思います。

練習や試合中に頭を強打したような場合には、脳震盪を起こしていないかと心配して様子を見るということがあるでしょう。

しかし、心臓震盪についてはあまり知られていないのが実情です。

野球では、「打球が捕れない場合でも体で止めろ。ボールを体の前で止めればアウトにできる。」と指導することがありますが、実は、この指導方法は非常に危険なものといえます。

心臓震盪は命に関わる重大な症例なのです。

実際に、心臓震盪により死亡したケースで、遺族による損害賠償請求が認められた事例があります。

今回はその事例を紹介したいと思います。 “心臓震盪により死亡したケースで損害賠償請求が認められた事例” の続きを読む

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「損害賠償責任を負わない」との免責特約が否定された事例

スポーツジム

昨今の健康志向や運動不足解消などの理由で、フィットネスクラブやスポーツジムなどに通われている方も多くいらっしゃると思います。

また、「結果にコミットする」を謳い文句にしたスポーツジムや24時間利用可能なフィットネスクラブも流行しています。

もっとも、安全に配慮された運営が行われていたとしても、フィットネスクラブやスポーツジム内での事故が発生しないとも限りません。

しかし、事故の責任が運営者の側にあると考えて損害賠償を請求しようとしても、会則で「本クラブの利用に際して生じた事故については一切損害賠償の責任を負わない」という免責特約が定められているケースがあります。

このような免責特約が会則で定められているフィットネスクラブやスポーツジムで事故が発生した場合、被害者は運営者に対して損害賠償を請求することはできないのでしょうか。

この点についての裁判例である東京地方裁判所平成9年2月13日判決を紹介したいと思います。 “「損害賠償責任を負わない」との免責特約が否定された事例” の続きを読む

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公務員である教師に対しての求償権を行使するように命じた事例

剣道

拙稿「公立学校の教諭には事故や体罰に関する損害賠償義務がない?」の中で紹介していた大分県立竹田高等学校剣道部における熱中症による死亡事故に関連した一連の訴訟が終わりました。

ここで改めてご紹介してみたいと思います。 “公務員である教師に対しての求償権を行使するように命じた事例” の続きを読む

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落雷による事故に関して損害賠償責任が認められた事例

落雷

事案の概要と判決要旨

学校法人Y1学校の設置するA高校に在籍し、サッカー部に所属していたX1が、平成8年8月13日、同校の課外のクラブ活動の一環として大阪府高槻市で開催されたサッカー競技大会に参加していた際に出場した試合の開始後間もなく落雷を受け、視力障害、両下肢機能全廃、両上肢機能の著しい障害などの重度の後遺障害が残った事故に関し、同校サッカー部の引率者兼監督であったB教諭及び上記大会の主催者であった財団法人Y2協会の担当者には落雷を予見して回避すべき安全配慮義務を怠った過失があるなどとして、X1とその母及び兄が、学校法人Y1学校と財団法人Y2協会に対し、債務不履行又は不法行為(民法715条の使用者責任)に基づき、損害賠償を請求しました。 “落雷による事故に関して損害賠償責任が認められた事例” の続きを読む

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公立学校の教諭には事故や体罰に関する損害賠償義務がない?

公立学校教諭

事案の概要と判決要旨

兵庫県川西市が設置する市立中学校のラグビー部に所属していたB(当時中学1年生)が、平成11年7月27日の同部活動中、熱中症を発症して死亡したという事件について、Bの両親は、当時同部の顧問教諭であった被告Aに重大な過失があったとして、被告川西市に対しては安全配慮義務違反による債務不履行責任又は国家賠償法1条1項に基づき、また、被告Aに対しては不法行為に基づき、損害賠償を請求しました。

この事案について、神戸地裁 平成15年6月30日判決の要旨は以下のとおりです。

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スポーツ事故が発生した場合の加害選手の法的責任について

スポーツ事故

プロレスラーが試合中に負った頸髄完全損傷により回復の見込みがないというショッキングなニュースが報道されました。

その他にも、例えばプロ野球選手が死球を受けて骨折したとか、サッカー選手が接触プレーにより靱帯を損傷したなどという事故が起きています。

プロの選手だけでなく、アマチュアの場合であっても、いろいろな事故が起きています。

スポーツは、プロやアマチュアを問わず、さまざまなレベルで広く親しまれています。

しかし、スポーツは身体運動を伴う競技であり、選手の生命や身体を侵害するような事故が発生してしまう危険性をはらんでいます。

つまり、スポーツをプレーしている以上、誰もがスポーツ事故の加害者にも被害者にもなり得るのです。

そこで、今回は、スポーツ中に死傷事故が発生した場合、加害者にはどのような法的責任があるのか、またどのような場合に法的責任を負うことになるのかについて解説してみたいと思います。

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