「損害賠償責任を負わない」との免責特約が否定された事例

スポーツジム

昨今の健康志向や運動不足解消などの理由で、フィットネスクラブやスポーツジムなどに通われている方も多くいらっしゃると思います。

また、「結果にコミットする」を謳い文句にしたスポーツジムや24時間利用可能なフィットネスクラブも流行しています。

もっとも、安全に配慮された運営が行われていたとしても、フィットネスクラブやスポーツジム内での事故が発生しないとも限りません。

しかし、事故の責任が運営者の側にあると考えて損害賠償を請求しようとしても、会則で「本クラブの利用に際して生じた事故については一切損害賠償の責任を負わない」という免責特約が定められているケースがあります。

このような免責特約が会則で定められているフィットネスクラブやスポーツジムで事故が発生した場合、被害者は運営者に対して損害賠償を請求することはできないのでしょうか。

この点についての裁判例である東京地方裁判所平成9年2月13日判決を紹介したいと思います。 “「損害賠償責任を負わない」との免責特約が否定された事例” の続きを読む

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部活動顧問の教員に実力アップを期待してはならない理由

顧問の教員

学生や生徒がスポーツを楽しむ場の1つとして学校内の部活動があります。

ところが、部活動に所属する部員の保護者から顧問の教員に対して

「もっと練習をしてほしい」

「土日も練習や試合をやるべき」

「以前の顧問はもっと熱心だった」

などといった要求や苦情を言っているとのことでした。

このような要求が教員の過重労働につながる要因の1つとなっていることをご存知でしょうか?

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子供が格闘技や武道でけが等をした場合に損害賠償請求が可能か

空手

先日、高校の同級生であり、現在、「格闘技ドクター」として活躍中のスポーツドクター、二重作拓也医師から

まだ小学校にも入学していないような小さな子供が大人に準じたルールで危険な試合をしている動画がネット上にアップされているんだけど、岩熊先生的にはどう思う?

という電話がありました。

私もその様子がどのようなものであったのかが気になり、すぐにYouTubeで確認したのですが・・・。 “子供が格闘技や武道でけが等をした場合に損害賠償請求が可能か” の続きを読む

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公務員である教師に対しての求償権を行使するように命じた事例

剣道

拙稿「公立学校の教諭には事故や体罰に関する損害賠償義務がない?」の中で紹介していた大分県立竹田高等学校剣道部における熱中症による死亡事故に関連した一連の訴訟が終わりました。

ここで改めてご紹介してみたいと思います。 “公務員である教師に対しての求償権を行使するように命じた事例” の続きを読む

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日馬富士による暴行騒動に思うこと

隠蔽

横綱日馬富士による暴行騒動が連日のように報道されています。

真相については、報道各社による内容が異なるほか、コメンテーターたちも自分の意見を言っているだけですし、何よりも加害者・被害者といった当事者が話をしていないので、わからないままです。

このことは、当事者が話をしない限り、真相は闇に葬られることになるということを示しています。 “日馬富士による暴行騒動に思うこと” の続きを読む

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「やらせる」ではなく「やりたいと思わせる」と選手は伸びる

練習

部活動やクラブチームの監督・コーチが選手に対して暴力を振るったり暴言を吐いたりする事件が後を絶ちません。

このような問題が起きてしまう根本的な原因には、「監督やコーチが選手にやらせようとしていることを選手ができないから」ということがあるのではないでしょうか。

しかし、監督やコーチ自身も、自分が選手だったときに同じように当時の監督やコーチに怒られてきた経験があるはずです。

自分が現役のときもこうだった」とか「昔はもっとひどかった」とか思っているかもしれません。

では、監督やコーチによる暴力や暴言で選手はうまくなったでしょうか?

私は、やらせることでは選手は伸びないと思っています。

むしろ、選手にやりたいと思わせれば、選手はどんどん伸びていくと思っています。

その根拠は何か。

それは、私自身の高校野球時代の経験によるものです。 “「やらせる」ではなく「やりたいと思わせる」と選手は伸びる” の続きを読む

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チームを強くしたければ下手な選手ほど試合に出すべき

試合

今年のプロ野球は福岡ソフトバンクホークスが2年ぶりに日本一に輝きました。

多くの評論家の方々が、その勝因の一つに「選手層の厚さ」を挙げています。

たしかに試合に出てくる選手がその実力を発揮して試合で活躍する姿を見ると、誰が試合に出てもおかしくないし、強いという印象を持ったことと思います。

もちろん全員がプロ野球選手なわけですから上手いわけで、試合に出れば活躍するのが当たり前だともいえるでしょう。

しかし、プロ野球選手の中でもレベルの違いがあるのもまた事実です。 “チームを強くしたければ下手な選手ほど試合に出すべき” の続きを読む

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チーム内でいじめが発生する根本的な原因と対策

いじめ

先日、このホームページをご覧になった方から次のような問い合わせがありました。

「現在、私の息子が少年野球チームに入っているのですが、同じチームの子に嫌がらせを受けているようなんです。どのように対応したらいいのでしょうか。」

具体的な内容をお尋ねすると、キャッチボールの相手をしてくれなかったり、わざと暴投して取りに行かせたり、近い距離なのに思い切りボールを投げつけたり・・・などといったことでした。

このような場面は、子供の場合にはよくあると思います。 “チーム内でいじめが発生する根本的な原因と対策” の続きを読む

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落雷による事故に関して損害賠償責任が認められた事例

落雷

事案の概要と判決要旨

学校法人Y1学校の設置するA高校に在籍し、サッカー部に所属していたX1が、平成8年8月13日、同校の課外のクラブ活動の一環として大阪府高槻市で開催されたサッカー競技大会に参加していた際に出場した試合の開始後間もなく落雷を受け、視力障害、両下肢機能全廃、両上肢機能の著しい障害などの重度の後遺障害が残った事故に関し、同校サッカー部の引率者兼監督であったB教諭及び上記大会の主催者であった財団法人Y2協会の担当者には落雷を予見して回避すべき安全配慮義務を怠った過失があるなどとして、X1とその母及び兄が、学校法人Y1学校と財団法人Y2協会に対し、債務不履行又は不法行為(民法715条の使用者責任)に基づき、損害賠償を請求しました。 “落雷による事故に関して損害賠償責任が認められた事例” の続きを読む

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公立学校の教諭には事故や体罰に関する損害賠償義務がない?

公立学校教諭

事案の概要と判決要旨

兵庫県川西市が設置する市立中学校のラグビー部に所属していたB(当時中学1年生)が、平成11年7月27日の同部活動中、熱中症を発症して死亡したという事件について、Bの両親は、当時同部の顧問教諭であった被告Aに重大な過失があったとして、被告川西市に対しては安全配慮義務違反による債務不履行責任又は国家賠償法1条1項に基づき、また、被告Aに対しては不法行為に基づき、損害賠償を請求しました。

この事案について、神戸地裁 平成15年6月30日判決の要旨は以下のとおりです。

“公立学校の教諭には事故や体罰に関する損害賠償義務がない?” の続きを読む

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